チビの日2018

七月一日、チビの日。晴天也。
早朝、暑くなる前に墓所周辺の掃除に勤しむ。
墓標代わりの紫陽花を中心に、伸び育った夏草をかき分け、
枯れ葉や枝、小石等を取り除いていく。
軽装だったのは失敗だった。
執拗に付けねらって来るヤブ蚊たちを手であしらいながら、
紫陽花の根本にアイスの棒3本、ミニチュアの牛たちを並べ、
暑くなりそうな気配を肌にジリジリと感じつつ、
汲み置きしておいた水を撒いた。

墓前、手を合わせながら思い浮かんだこと。
『ねこたちはこぞって輪をくぐり、八の字を描く』
来年は茅草を編んで輪飾りを作るのもいいかもしれない。




以下、読むといろいろと台無しになります（断言
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ふと気が付けばそこかしこを蚊に刺されまくっていた。
ほんの数十分、軽装とはいえ着衣でもこんなに刺されるのだから、
私が裸族だったなら更なる憂き目にあっていたに違いない。
危険なのは何といっても海綿体だ。
血が集まるところを目指して彼奴等は強襲をかけてくるのだから。

無断で唾液を注入し、血を啜るとは許すまじ所業也。
寝付いた頃を見計らい、よりにもよって耳元で甲高く鳴る羽音や、
掻痒感で眠れず身悶えた夜を忘れるものか。
さあ、覚悟して来るがいい！ 強欲な略奪者どもめ！

私は縦横無尽に腰を振り、そしてまた振る。
───大艦巨砲主義、ここに極まれり。
飛来する数多の外敵を悉く撃墜するべく、
意気揚々と股間の主砲で応戦するのだ。

見栄を張ってしまった。すまない。
そもそも私は超弩級戦艦でもなければ巨砲持ちでもなかった。
誠に遺憾である。
これを読むであろう貴殿等の手前、ほんの出来心ではあったはずが、
虚栄の果てに自ら轟沈したのである。そう、チンだけに。
無念。

BGM: The Doors - The Mosquito
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久々の更新がこれかーとお嘆きのそこなあなた。
うん、俺もそう思うぜえ☆（ゝω・）v

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